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【中国経済レポ−ト】
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三井物産戦略研究所のDNA

                         (2008年3月31日 三井物産戦略研究所室長会議での発言)
多摩大学教授 沈 才彬

私は本日をもって三井物産戦略研究所を卒業させて頂き、明日からは戦略研OBとなります。

無事に、しかも元気に卒業できることは、私の人生の1つの喜びであり、幸せでもあります。これは皆様のお陰です。心より感謝致します。

先月、私は中国の駐日大使崔天凱様から一通の感謝状を頂きました。私の社会貢献行為に対する感謝状です。今年1月下旬、中国の南方地域は50年ぶりの大雪災害に襲われ、死者数十人、被害者数千万人の大規模な自然災害が発生しました。被災地の復興支援のため、日本政府は7500万円を寄付し、トヨタや松下など日本企業はそれぞれ650万円を寄付しました。私も三井物産戦略研究所中国経済センター長の名義で自分の印税(「今の中国がわかる本」7刷分)を寄付しました。大した金額ではありませんが、被災地の復興に少しでも貢献できればと思っていました。また、少しでも三井物産戦略研のイメージアップに役に立てばとも思っていたのです。

人間は一人で生きられません。お互いに助け合って生きるのです。私は本日、無事に卒業できたのも、正に皆様に助けられた結果です。寺島所長、松尾副所長のような素晴らしい上司に恵まれ、井上さん、小松さんなど素晴らしい部下に支えられ(いいえ、部下というよりはむしろ同僚、仕事の仲間といった方がより適切です)、また皆様に大いに助けられました。16年前に三井物産戦略研究所に入社した時に比べ、私は人間として一回り大きくなり、本日をもって無事にしかも元気に卒業できました。皆様への感謝の気持ちはいっぱいです。

私は1993年1月入社、当時の社名は三井物産貿易経済研究所だったのです。陣容は26人。そして1999年戦略研究所が発足し、陣容は約50人。現在、戦略研は100人弱の陣容です。つまり私が在職中の16年間、戦略研の陣容は4倍近く拡大しました。これは、戦略研には魅力、吸引力及び素晴らしいDNAがあることは間違いないです。

それでは戦略研の素晴らしいDNAとは何か?私に言えば、それは次の4つの「力」です。

@情報力

Aネットワ―ク力

B構想力

C案件形成力

 この4つの力は戦略研の宝物だと思います。4月から私は多摩大学の教師になりますが、戦略研を離れても戦略研の素晴らしいDNAを貫いていく所存です。皆様もぜひこの素晴らしいDNAを大切にしてほしい。ぜひとも末永く貫いてほしい。

 明日から私は戦略研OBとなりますが、皆様から引き続きご指導・ご支援を賜るようお願い致します。

 長い間、大変お世話になり、誠に有難うございました。